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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
「目には目を!歯には歯を!猛獣には猛獣を!珍獣には珍獣を!
 三広、今こそお猿の底力を見せる時だぞ――!」

 亮介は三広の首を締め上げる。
 三広も手を伸ばすがリーチが足りなくて亮介の首まで届かない様だ。

「ぐ……ぬぬ……何をわけワカメな事をっ」
「男を見せろ三広――!」

 亮介は三広を思いきり突き飛ばした。

「うわあああ」

 その勢いで三広は桃子に向かってタックルを決めた。
 桃子の口が綾波の腕から離れて、弾みで二人は床に転がる。
 三広は桃子を抱えたまま観葉植物の鉢に頭を強打した。

「み、三広!」
「みっちゃん!」

 亮介が三広に駆け寄り、身体を起こした。
 桃子は蒼白になる。

「三広!おい三広!」

 何度か頬を叩くと、三広の鼻から血がつつ、と一筋垂れた。

「キャア――!」

 桃子が口を押さえて叫ぶと、亮介は冷静に言った。

「大丈夫。鼻血はいつもの事だから」
「まあ、そうだな。寧ろ元気な証拠だ」

 綾波も頷いている。



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