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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
「ど……どうしよう!根本君っ」

 桃子は震えて三広を見ている。

「心配ないよ。少し寝かせて置けば良くなる」

 亮介は気を失った三広の鼻にティッシュを突っ込んだ。

「みっちゃん……」

 思わず呟く美名の耳元に、熱い囁きが流れ込む。

「他の男の心配をしてる場合じゃないぞ……」
「!」

 美名は綾波にいきなり抱きあげられた。

「亮介、俺達は寝室で話し合う。三広とそいつを頼んだぞ。念のために言うが、寝室には絶対に入って来るな」
「あ、綾波さん」

 何だか怖くなりじたばたするが、そんな美名を綾波は鼻で笑う。

「覚悟しろよ、美名」
「そ、そんな……り、亮介君っ助け」

 オロオロしてこちらを見る亮介に思わず叫ぶが、抱き上げられたまま綾波に唇を塞がれる。

「んっ」
「他の奴を見るな!」

 綾波の剣幕に美名は震え上がった。

「亮介、頼んだぞ!」

 綾波は、ズカズカと寝室まで早足で歩き、乱暴にドアを開けた。

「あ、綾ちゃん、あんまり苛めるなよ――!」

 リビングから亮介の声が聞こえた。



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