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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
「う……ひっ……っく」
美名はしゃくり上げて綾波にしがみつく。
頬に優しくキスをする綾波の瞳は、凪いだ湖みたいに静かだった。
強く掴まれ、痕が付いた腕を見て、口を歪めると美名の肩先に頭を預けて呻く様に呟く。
「お前を傷つけるつもりはなかった……」
「剛さん……」
「お前が奴に……乗られている姿を想像したら……堪らなくなったんだ」
美名は、まだ震えと涙が止まらなかったが、彼の頬をそっと両手で挟む。
上から見つめてくる綾波の瞳が、とても綺麗だと思った。
「俺が……嫌いになったか」
美名は首を振る。
「だったら……もう泣くな」
唇で涙を掬い取る綾波の方が泣きそうな顔をしている。
「ううん……私はただ」
「うん……」
頭を撫でるその掌の温もりが嬉しくて、違う涙が溢れると、綾波はまた困惑した表情をした。
美名はしゃくり上げて綾波にしがみつく。
頬に優しくキスをする綾波の瞳は、凪いだ湖みたいに静かだった。
強く掴まれ、痕が付いた腕を見て、口を歪めると美名の肩先に頭を預けて呻く様に呟く。
「お前を傷つけるつもりはなかった……」
「剛さん……」
「お前が奴に……乗られている姿を想像したら……堪らなくなったんだ」
美名は、まだ震えと涙が止まらなかったが、彼の頬をそっと両手で挟む。
上から見つめてくる綾波の瞳が、とても綺麗だと思った。
「俺が……嫌いになったか」
美名は首を振る。
「だったら……もう泣くな」
唇で涙を掬い取る綾波の方が泣きそうな顔をしている。
「ううん……私はただ」
「うん……」
頭を撫でるその掌の温もりが嬉しくて、違う涙が溢れると、綾波はまた困惑した表情をした。