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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
……勘弁してくれ。
これじゃあ、まるで、俺が変質者で、この子を苛めてるみたいじゃないか……
亮介は深い溜め息をつくと、まだ三広が目を覚まさないのを確認した。
桃子は、敵の動向を息を殺して見守るスナイパーの如く、ソファの陰から半分だけ顔を出して亮介を見ている。
諦めた様に亮介は肩を竦めて、キッチンの棚からカップとソーサーを取り出して紅茶をいれ始めた。
茶葉の良い香りがリビングに漂う。
「えっと……ミルクと砂糖、使うならここに置くからね?良かったらどうぞ?」
亮介は手際よく盆に華奢なデザインのカップに入った紅茶を載せて、テーブルに置いた。
自分は少し離れたキッチンのカウンターに座り、紅茶を啜る。
桃子は、暫くじいっと亮介の様子を見ていたが、四つん這いのままテーブルに近づくと、行儀よく正座をして手を合わせた。
「……いただきます」
「どうぞ」
亮介は柔らかく笑った。
これじゃあ、まるで、俺が変質者で、この子を苛めてるみたいじゃないか……
亮介は深い溜め息をつくと、まだ三広が目を覚まさないのを確認した。
桃子は、敵の動向を息を殺して見守るスナイパーの如く、ソファの陰から半分だけ顔を出して亮介を見ている。
諦めた様に亮介は肩を竦めて、キッチンの棚からカップとソーサーを取り出して紅茶をいれ始めた。
茶葉の良い香りがリビングに漂う。
「えっと……ミルクと砂糖、使うならここに置くからね?良かったらどうぞ?」
亮介は手際よく盆に華奢なデザインのカップに入った紅茶を載せて、テーブルに置いた。
自分は少し離れたキッチンのカウンターに座り、紅茶を啜る。
桃子は、暫くじいっと亮介の様子を見ていたが、四つん這いのままテーブルに近づくと、行儀よく正座をして手を合わせた。
「……いただきます」
「どうぞ」
亮介は柔らかく笑った。