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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
「お、おう、ワリイな」
「ワリイな☆じゃねえよ――!え――っ?」
「まあ、目覚めて良かったじゃんか!おめでとう!おはよう三広!ハハハ!」
「なあにが、おめでとうだ――!」
取っ組み合いを始めた二人を桃子は唖然と見た。
「背が高いからってお前、見下してないか――?人間の価値は身長にはないんだよ!」
「ハイハイハイ!分かってますよ――!ちびざるにはちびざるの良い所がありますね――!」
「ちびざる言うな――!キー!」
「キーキーうるさいわあ!」
亮介は三広を抱え込み、投げ飛ばした。
偶然その方向にいた桃子の方まで飛ばされ、二人は衝突してしまう。
「うわっ!桃子ちゃん――!」
亮介は慌てて駆け寄ると、三広が桃子の上に乗っかっていた。
三広は気がつくと、ぎょっとして桃子を見詰める。
瓶底の眼鏡が外れ、現れた愛らしい顔立ちに、何秒間か口を開けて見とれていたら、後ろから亮介に頭を殴られた。
「阿呆――!いつまで乗ってるんじゃ!」
亮介も桃子を見てハッとして固まった。
桃子は薄目を開けて二人を交互に見る。
「も、桃子ちゃん!」
「大丈夫――!?」
「ワリイな☆じゃねえよ――!え――っ?」
「まあ、目覚めて良かったじゃんか!おめでとう!おはよう三広!ハハハ!」
「なあにが、おめでとうだ――!」
取っ組み合いを始めた二人を桃子は唖然と見た。
「背が高いからってお前、見下してないか――?人間の価値は身長にはないんだよ!」
「ハイハイハイ!分かってますよ――!ちびざるにはちびざるの良い所がありますね――!」
「ちびざる言うな――!キー!」
「キーキーうるさいわあ!」
亮介は三広を抱え込み、投げ飛ばした。
偶然その方向にいた桃子の方まで飛ばされ、二人は衝突してしまう。
「うわっ!桃子ちゃん――!」
亮介は慌てて駆け寄ると、三広が桃子の上に乗っかっていた。
三広は気がつくと、ぎょっとして桃子を見詰める。
瓶底の眼鏡が外れ、現れた愛らしい顔立ちに、何秒間か口を開けて見とれていたら、後ろから亮介に頭を殴られた。
「阿呆――!いつまで乗ってるんじゃ!」
亮介も桃子を見てハッとして固まった。
桃子は薄目を開けて二人を交互に見る。
「も、桃子ちゃん!」
「大丈夫――!?」