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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
「……そうかよ」

 三広は俯いて低く呟く。
 亮介は、三広の気分を引き上げようと明るい調子で言った。

「でもさ、世の中色んな趣味のギャルがいる訳だしさ!バイとかオネエとかゲイって、実はモテるんだぜ?
 ほら、志村さんだってオネエのオヤジだけどモテてるじゃん?
 だから、お前も楽勝だって――!ハハハ」

 三広は拳を握りしめ、テーブルを叩いた。

「適当な事言うな!何が、何が楽勝だ!」

 普段滅多に大きな声を出さない三広の怒号に、亮介の表情は固まった。

「そうか……そうやって、皆もお前も俺の事を笑ってたんだろ、どうせ!
 可哀想な奴だって、同情してたんだろ!えっ?」

 険しい顔をした三広の口から放たれた言葉は、鋭い刄の様に亮介の心を抉った。

「三広……バカな事を言うなよ……そんなワケないだろ?」

 三広は何も聞きたくない、とでも言うように耳を両手で塞ぎ、亮介から背を向けて怒鳴った。

「黙れ……黙れ!
 ……今日はもうお前の顔を見たくない!出てけよ!」


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