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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
「柔らかい……」
桃子の甘い香りにうっとしながら、三広は思わず呟いた。
「んっ」
耳元が擽ったいのか、小さな声を洩らしている。
その可憐な声にドキリとして、三広は今更ながら恥ずかしくなる。
「あの……」
「えっ?」
「神田さん……追い掛けなくていいの?」
「……!」
桃子は三広の顔を覗きこんで来た。
ドギマギしながら、三広も見つめ返す。
「神田さん、根本さんの事、本気で心配してるんじゃないかな……
そうでなければ、あんな風に言わないよ?」
「え……」
三広の大きな目が更に大きく開かれた。
「……話、聞いてしまいました」
三広は桃子を離し、後ずさる。
桃子の甘い香りにうっとしながら、三広は思わず呟いた。
「んっ」
耳元が擽ったいのか、小さな声を洩らしている。
その可憐な声にドキリとして、三広は今更ながら恥ずかしくなる。
「あの……」
「えっ?」
「神田さん……追い掛けなくていいの?」
「……!」
桃子は三広の顔を覗きこんで来た。
ドギマギしながら、三広も見つめ返す。
「神田さん、根本さんの事、本気で心配してるんじゃないかな……
そうでなければ、あんな風に言わないよ?」
「え……」
三広の大きな目が更に大きく開かれた。
「……話、聞いてしまいました」
三広は桃子を離し、後ずさる。