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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
桃子は真剣な表情をしていた。
馬鹿にしたり面白がったりしている風には見えない。
三広は、天を仰ぎ溜め息をつく。
「はあ……ビックリした?てか、幻滅したよね……俺、昔同級生の女の子に 付き合って、て言われて断ったら、次の日からクラスの女子全員から苛められてさ……
それから女の子が苦手なんだ。
ハハハ、女の子にやられるなんて、情けないね」
桃子は俯いて震えている。
「俺のせいでクレッシェンドのイメージが悪くなっちゃうから……内緒にしてね?」
「そんな事、ないっ!」
桃子は顔を上げ、大きな声を出した。
三広は驚いて見つめる。
「男とか女とか関係ないです!集団で攻撃されたら、誰だって怖くなります!
それに、フラれたからってそんな事するなんて、そいつ許せない!何処の誰ですか――!根本さんを苛めた女は――?」
小さな肩と手を震わせ、頬を紅潮させて叫ぶ桃子は、今すぐにでも復讐しに飛び出して行きそうに見えた。
馬鹿にしたり面白がったりしている風には見えない。
三広は、天を仰ぎ溜め息をつく。
「はあ……ビックリした?てか、幻滅したよね……俺、昔同級生の女の子に 付き合って、て言われて断ったら、次の日からクラスの女子全員から苛められてさ……
それから女の子が苦手なんだ。
ハハハ、女の子にやられるなんて、情けないね」
桃子は俯いて震えている。
「俺のせいでクレッシェンドのイメージが悪くなっちゃうから……内緒にしてね?」
「そんな事、ないっ!」
桃子は顔を上げ、大きな声を出した。
三広は驚いて見つめる。
「男とか女とか関係ないです!集団で攻撃されたら、誰だって怖くなります!
それに、フラれたからってそんな事するなんて、そいつ許せない!何処の誰ですか――!根本さんを苛めた女は――?」
小さな肩と手を震わせ、頬を紅潮させて叫ぶ桃子は、今すぐにでも復讐しに飛び出して行きそうに見えた。