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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
「……」
「……」
沈黙したまま、エントランスから外へ踏み出すと、眩しい陽射しが二人を照らした。
時計を見ると、もう昼過ぎだ。
桃子が、チラリと三広を見る。
多分、三広が何か言うのを待っているのだろう。
三広が口を開きかけた時、建物の陰に身を隠す亮介に気付いた。
目が合うと、亮介は白々しくそっぽを向いて口笛を吹いて去ろうとしたが、三広は靴を脱いで亮介に向かって投げつけた。
靴は物凄いスピードで飛んで行き後頭部を直撃して、亮介は悲鳴を上げた。
「ぎええっ!」
「命中――!俺のコントロールは衰えてはいない!ハッハッハ!」
「何しとんじゃあお前――!」
亮介は靴を投げ返しながら目を剥いて走って来た。
その表情はどこか嬉しそうだ。
「っとお!」
三広はがっちり靴をキャッチして、亮介の背中をバーンと叩いた。
「何だよお前!俺が出てくるのを待ち構えてたの?そんなに俺が好きか!ストーカーかよ!」
「……」
沈黙したまま、エントランスから外へ踏み出すと、眩しい陽射しが二人を照らした。
時計を見ると、もう昼過ぎだ。
桃子が、チラリと三広を見る。
多分、三広が何か言うのを待っているのだろう。
三広が口を開きかけた時、建物の陰に身を隠す亮介に気付いた。
目が合うと、亮介は白々しくそっぽを向いて口笛を吹いて去ろうとしたが、三広は靴を脱いで亮介に向かって投げつけた。
靴は物凄いスピードで飛んで行き後頭部を直撃して、亮介は悲鳴を上げた。
「ぎええっ!」
「命中――!俺のコントロールは衰えてはいない!ハッハッハ!」
「何しとんじゃあお前――!」
亮介は靴を投げ返しながら目を剥いて走って来た。
その表情はどこか嬉しそうだ。
「っとお!」
三広はがっちり靴をキャッチして、亮介の背中をバーンと叩いた。
「何だよお前!俺が出てくるのを待ち構えてたの?そんなに俺が好きか!ストーカーかよ!」