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eyes to me~ 私を見て
第20章 junkな三人の王子
意識が飛びかけた時、ようやく綾波が離してくれた。
美名はフラフラとよろめいて、壁にもたれかかり息を整えようとする。
綾波は、翔大に近付くや否や、彼の鳩尾に膝蹴りを入れた。
「くっ」
翔大は腹を押さえて崩れる。
「し、しょう君!……綾波さんっ!何を!」
駆け寄ろうとすると、美名は、綾波に後ろから羽交い締めにされた。
「ちょっと――!何をしてんのよ野蛮人っ!」
桃子が飛んできて翔大を起こした。
「いきなり、手荒いご挨拶ですね……」
翔大は眉を寄せてニヤリと笑う。
「俺が居ない時に、美名によからぬ事を企むなよ?」
綾波の低い声が耳元から聞こえてきて、美名はゾクゾクしていた。
「よからぬ事……ですか?俺は、ただ好きなだけだ……よからぬ事をするわけじゃない……
まあ、それも、美名の気持ち次第ですけどね」
物静かな言い方だが、その目には鋭い光が棲んでいた。
「……美名に何かしてみろ……殺すだけじゃ済まないからな」
「――!」
後ろの綾波が、どんな顔をしているのか見えないから余計に怖いが、その反面、そんな彼に美名はときめいていた。
美名はフラフラとよろめいて、壁にもたれかかり息を整えようとする。
綾波は、翔大に近付くや否や、彼の鳩尾に膝蹴りを入れた。
「くっ」
翔大は腹を押さえて崩れる。
「し、しょう君!……綾波さんっ!何を!」
駆け寄ろうとすると、美名は、綾波に後ろから羽交い締めにされた。
「ちょっと――!何をしてんのよ野蛮人っ!」
桃子が飛んできて翔大を起こした。
「いきなり、手荒いご挨拶ですね……」
翔大は眉を寄せてニヤリと笑う。
「俺が居ない時に、美名によからぬ事を企むなよ?」
綾波の低い声が耳元から聞こえてきて、美名はゾクゾクしていた。
「よからぬ事……ですか?俺は、ただ好きなだけだ……よからぬ事をするわけじゃない……
まあ、それも、美名の気持ち次第ですけどね」
物静かな言い方だが、その目には鋭い光が棲んでいた。
「……美名に何かしてみろ……殺すだけじゃ済まないからな」
「――!」
後ろの綾波が、どんな顔をしているのか見えないから余計に怖いが、その反面、そんな彼に美名はときめいていた。