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eyes to me~ 私を見て
第21章 危険な?合宿
 外から眩しそうに見上げる綾波が、窓ガラス越しに、何か言った様に見えた。

「え……何?」
「……」

 エンジン音に掻き消されて聞こえない。

「言うことを聞かない子は、私からお仕置きがあるからねえ――?覚悟しなさいよっ!」
「ひい――っ」
「いきなり恐怖政治かよ!」

 バスの中では志村と真理と由清が騒いでいた。
 美名は、綾波の髪が風に靡くのを見ていたら、胸が耐えがたい位苦しくなってしまう。
 気が付くと席を立ちバスを降り、彼に抱き着いていた。
 力強い腕が、躊躇無く美名を抱き締める。
 低い笑い声が耳元で聞こえた。

「そんなに俺が好きか?」
「あ、当たり前じゃないのっ……」
「仕方がないな……」

 綾波はポケットから何かを出すと、美名の髪を肩に流した。

「ちょっと目を瞑れ」
「な、何?」
「いいから」

 言うとおりにすると、耳にヒヤッとした感覚が走る。

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