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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に
「可愛いイヤリングだね……あいつが付けたの?」

 しなやかな指が、美名の耳朶にそっと触れる。
 そのくすぐったさに声が漏れた。

「んっ」

「俺も……これからビッグなミュージシャンになって……
 美名に昔出来なかった事を……沢山してあげるから……」
「あっ」

 翔大は美名の体を前に向かせ壁に押し付け、切なげに見つめ、美名が好きな声で甘く囁いて来た。

「どうしたら、俺の処に帰って来てくれる?」

 指が髪に差し入れられ、そっと撫でられた。
 優しい哀愁の沈む瞳に引き込まれてしまいそうになり、美名は目を瞑り視界から翔大を追い出そうとするが、唇を素早く塞がれてしまう。

「――……っ……ん……っ」
 
 振りほどこうとするが力で敵わず、思う様唇を吸われて咥内を掻き回された。




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