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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に
「美名……っ」

 翔大は唇をようやく離すが、次は美名の首筋に吸い付く。

「やっ!」
「あいつに……渡したくない」

 右手で両手首を一つに纏め上げられて、左手がスカートの中に侵入し、太股に伸びて来た。

「んっ……やだっ……ダメっ」
「一緒に居るのに……触れないなんて無理だ……」
「や、やめて!」

 翔大の指がスカートの中の下着に触れる寸前で、部屋のドアが乱暴に開いた。

「お前ら――!早くしろよ!何を遊んでん……」

 ドアを開けたのは真理だった。
 美名は素早く翔大の腕から逃れ、真理にしがみついた。

「――――!」

 真理が息を呑み、美名を振りほどこうともせずに呆然と見つめている。
 美名は、翔大の視線を痛い程感じながら真理の手を引っ張った。

「さあ、真理君!行くよ!グズグズしないのっ!」
「お、おいっ!グズグズしてたのはお前だろーが!……てか、手を離せ――!」

 美名は、構わず真理を引っ張りスタジオ目指してズンズン歩いていく。





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