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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に
志村は立ち上がると、いきなりペットボトルの水を更に翔大に浴びせた。
「し、志村さん!?」
桃子が叫び皆も驚く。
志村は、びしょ濡れになっても微動だにしない翔大に微笑んだ。
「ふふ、水も滴るイイ男ね~!痺れちゃうわ!
桃子ちゃん、そのままカメラ回して!
皆、演奏できる?」
「え?は、はい!」
桃子がカメラを構える。
「……何をやります?」
由清がバスドラをドッドッと鳴らして志村を見た。
「何でもOKだぜ!」
真理はベースを肩から掛けて細かいリズムを鳴らし始めた。
「う~ん、そうねえ、何にしようかしら」
美名はスタンドマイクの位置を調節しながら翔大をちらりと見たが、目が合って慌てて逸らす。
さっきキスされた感触が、翔大の唇が目に入ると蘇ってしまうのだ。
(集中しなきゃ……
今は忘れなきゃ……)
雑念を払うように目を閉じた。
「――あれ、やろう。
junkの
"sweet honey"
美名、歌えるだろ?」
翔大がいつの間にかギターを抱えて隣に居る。濡れた髪がセクシーだ。
長い指が巧みにトリッキーな旋律をつまびき始める。
美名は頷いた。
「し、志村さん!?」
桃子が叫び皆も驚く。
志村は、びしょ濡れになっても微動だにしない翔大に微笑んだ。
「ふふ、水も滴るイイ男ね~!痺れちゃうわ!
桃子ちゃん、そのままカメラ回して!
皆、演奏できる?」
「え?は、はい!」
桃子がカメラを構える。
「……何をやります?」
由清がバスドラをドッドッと鳴らして志村を見た。
「何でもOKだぜ!」
真理はベースを肩から掛けて細かいリズムを鳴らし始めた。
「う~ん、そうねえ、何にしようかしら」
美名はスタンドマイクの位置を調節しながら翔大をちらりと見たが、目が合って慌てて逸らす。
さっきキスされた感触が、翔大の唇が目に入ると蘇ってしまうのだ。
(集中しなきゃ……
今は忘れなきゃ……)
雑念を払うように目を閉じた。
「――あれ、やろう。
junkの
"sweet honey"
美名、歌えるだろ?」
翔大がいつの間にかギターを抱えて隣に居る。濡れた髪がセクシーだ。
長い指が巧みにトリッキーな旋律をつまびき始める。
美名は頷いた。