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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に

「いいか、もうメソメソすんじゃねーぞ。とっとと寝ろ」

 美名は、小声で言う真理に頷き、なんとか笑ってみせた。

「ありがとう……真理君」

 真理は一瞬押し黙ったが、咳払いして向かいの部屋へ入って行った。
 美名が部屋へ入ると、スマホが点滅している。

(……綾波さんからのメール)

 顔が綻ぶけれど、内心ギクリともする。

”気を付けろ”と言われたばかりなのに、今日、迫られるままキスされて、イヤリングまで無くして……

 もう泣くなと真理に叱られたばかりなのにまた涙が出てくる。
 美名は指でメールを開いた。

『美名、志村さんにVTRをメールで送って貰って見たが、なかなか良かったぞ。
 一日帰りが延びた事も了解した。
 お前が居ないマンションは寂しいが、頑張れよ。

 ……愛している』




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