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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔

「女にやたらそういうキザな物を与える男ってのはな、大抵タラシだぜ?」
真理の言葉に、美名は思わず耳のイヤリングに触れた。
「綾波さんの事、知らない癖に変な事言わないでよ!」
「じゃあ、奴がどんな人間なのか、お前はさぞかし分かってるんだろうなあ?」
美名はギクリとした。
(そういえば、綾波さんの事を、私は何も知らない。
私を初めて抱いた時、呟いたあの名前のひとの事も、まだ分からないまま。
そして、この間の電話の向こうの女の人の声……)
真理は、黙った美名をからかう様な目で覗き込む。
「なんだあ?答えられないのか?」
忘れようとしていたのに、記憶を無理に掘り返された様な気がして無性に腹が立った。 いつの間にか、美名は拳を握り締めていた。
手の甲に涙がぽつりと落ちる。
真理の言葉に、美名は思わず耳のイヤリングに触れた。
「綾波さんの事、知らない癖に変な事言わないでよ!」
「じゃあ、奴がどんな人間なのか、お前はさぞかし分かってるんだろうなあ?」
美名はギクリとした。
(そういえば、綾波さんの事を、私は何も知らない。
私を初めて抱いた時、呟いたあの名前のひとの事も、まだ分からないまま。
そして、この間の電話の向こうの女の人の声……)
真理は、黙った美名をからかう様な目で覗き込む。
「なんだあ?答えられないのか?」
忘れようとしていたのに、記憶を無理に掘り返された様な気がして無性に腹が立った。 いつの間にか、美名は拳を握り締めていた。
手の甲に涙がぽつりと落ちる。

