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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
小さな箱の中で、大きな熱を持った掌が、美名の手を離すまいと強く握っている。
美名は動かす事が出来ずに困惑してしまう。
「……っ」
美名は無言で翔大を見るが、彼は涼しい顔をしている。
こんなに燃える様な熱い手をしているのに……
「お二人さん~、そんなに迷わなくてもいいのに」
「そうそう!何になっても恨みっこなしよ!
てか全部楽しいわよ~」
「う、うん……そうだね」
桃子と志村に、美名は曖昧に笑う。
真理がこちらを睨むように見ていてドキリとした。
「おい……翔大!いい加減にしろよ」
真理の鋭い言葉に翔大は一瞬真顔になったが、すぐに笑顔になる。
「悪い悪い。セクハラがばれたかっ」
おどけた調子で舌を出すと、美名の手をようやく離した。
翔大が先に紙を掴み手を引き抜き、美名も残り一枚になった紙を取り箱から手を出した。
美名は動かす事が出来ずに困惑してしまう。
「……っ」
美名は無言で翔大を見るが、彼は涼しい顔をしている。
こんなに燃える様な熱い手をしているのに……
「お二人さん~、そんなに迷わなくてもいいのに」
「そうそう!何になっても恨みっこなしよ!
てか全部楽しいわよ~」
「う、うん……そうだね」
桃子と志村に、美名は曖昧に笑う。
真理がこちらを睨むように見ていてドキリとした。
「おい……翔大!いい加減にしろよ」
真理の鋭い言葉に翔大は一瞬真顔になったが、すぐに笑顔になる。
「悪い悪い。セクハラがばれたかっ」
おどけた調子で舌を出すと、美名の手をようやく離した。
翔大が先に紙を掴み手を引き抜き、美名も残り一枚になった紙を取り箱から手を出した。