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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
 美名は夢中で走り、玄関を出て暗闇の中を手探りで隠れる場所を探す。
 翔大と居ると……見つめられて囁かれると、蕩けてしまいそうになる自分が許せなかった。

(私は綾波さんが好きなのに……)

 毎日、彼の腕の中に包まれていたいと思うのに、翔大に惑わされてしまう。

「もう……やだっ……最低……!」

 喉の奥が締め付けられ熱くなり、涙が溢れてきた。
 別荘の中庭は広大で、夜になると怪しげな雰囲気を醸し出していた。

(そういえば、明日は胆試し……
 外でやるのかしら?
 ……確かにここならバッチリな感じ……
 ていうか、怖くなって来た……)

 別荘をチラリと振り返るが、戻るのを躊躇する。

(もし、しょう君にまた会ってしまったら……)




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