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eyes to me~ 私を見て
第25章 square&triangle
綾波は、背中を丸め苦しそうに震える三広の頭をポンと叩いた。
三広が涙でグシャグシャの顔で見上げてくる。
「綾……綾ちゃ……
ご、ごめっ……俺っ」
「うんうん。分かるぞ。口惜しいんだろ?」
「……でもっ……どうしたらいいのか……っ」
桃子が三広のファンで憧れている、という事を美名から聞いて知っている綾波は、それを教えてやりたくなるのをグッと堪えた。
(こればっかりは、本人同士が動かなきゃな……)
「まあ、遅れてきた思春期だと思えよ……
恋を覚えたての少年が、最初から上手く出来る訳がないんだよ。
でもな、桃子が欲しければ全力で取りに行け!
後悔するぞ」
綾波はティッシュで三広の顔を丁寧に拭いてやった。
ひくひく震えながら、三広は情けない声を出す。
「ぜ、全力で行って玉砕したら……?」
「ま、そしたらしゃーないな。また俺が慰めてやる」
「ははは……駄目じゃんそれじゃ」
三広は泣きながら笑った。
三広が涙でグシャグシャの顔で見上げてくる。
「綾……綾ちゃ……
ご、ごめっ……俺っ」
「うんうん。分かるぞ。口惜しいんだろ?」
「……でもっ……どうしたらいいのか……っ」
桃子が三広のファンで憧れている、という事を美名から聞いて知っている綾波は、それを教えてやりたくなるのをグッと堪えた。
(こればっかりは、本人同士が動かなきゃな……)
「まあ、遅れてきた思春期だと思えよ……
恋を覚えたての少年が、最初から上手く出来る訳がないんだよ。
でもな、桃子が欲しければ全力で取りに行け!
後悔するぞ」
綾波はティッシュで三広の顔を丁寧に拭いてやった。
ひくひく震えながら、三広は情けない声を出す。
「ぜ、全力で行って玉砕したら……?」
「ま、そしたらしゃーないな。また俺が慰めてやる」
「ははは……駄目じゃんそれじゃ」
三広は泣きながら笑った。