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第25章 square&triangle

｢明日のスケジュールは、お前は確か……
　祐樹と六本木のサテライトスタジオでラジオの公開生放送が昼にあって終りで……明後日は空いてるよな｣
｢う……うん。そうだけど｣

　綾波は、心を決めた。

｢長野へ乱入してやろうぜ｣
｢…………へ？｣

　三広はポカンとしていたが、その意味がわかるとすっとん狂に叫んだ。

｢え、えええ――――｣
｢俺も、そろそろ限界だしな……
　お前も明日決めてこい｣

　三広を見ていたら、綾波自身もじっとしていられなくなってきた。

(美名に会って、自分の気持ちを確かめたい。
　ほなみにあんな事をしておいて虫が良いと我ながら呆れるが、美名への想いは募るばかりだ。
　美名をまた抱き締める事が出来たら、今度こそ思い切れる様な気がする――)