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eyes to me~ 私を見て
第26章 Rock Me
祐樹は、相変わらず嫌味なまでの爽やかな笑顔を松宮やスタッフに振り撒きそつなく挨拶をする。
お天気屋な所があるが、天性の愛敬で多少の我が儘も何となく許されるのだ。
綾波は顔立ちが似ている、と昔から言われている。
血の繋がりがないのに。
近付いてくる女は大抵この顔が目当てだったり、祐樹が本命だったりした。
(ほなみが俺に迫られても強く拒否出来ないのはこの顔のせいだ……)
美名は、出会ってから暫くしたある日、突然顔をマジマジと見て叫んだのだ。
『西くんに似てるって言われない?』
綾波が、天真爛漫な祐樹を内心ずっと憎く、羨ましく思っていた事に気が付いたのもその時だ。
(もしも美名までが俺より祐樹に惹かれていたら?)
と……そんな事まで考えてしまった。
お天気屋な所があるが、天性の愛敬で多少の我が儘も何となく許されるのだ。
綾波は顔立ちが似ている、と昔から言われている。
血の繋がりがないのに。
近付いてくる女は大抵この顔が目当てだったり、祐樹が本命だったりした。
(ほなみが俺に迫られても強く拒否出来ないのはこの顔のせいだ……)
美名は、出会ってから暫くしたある日、突然顔をマジマジと見て叫んだのだ。
『西くんに似てるって言われない?』
綾波が、天真爛漫な祐樹を内心ずっと憎く、羨ましく思っていた事に気が付いたのもその時だ。
(もしも美名までが俺より祐樹に惹かれていたら?)
と……そんな事まで考えてしまった。