この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第26章 Rock Me
「お前……まだほなみを好きなのか!」
「……もう……二度と触れない……」
「当たり前だ!」
「祐樹……
俺をもっと殴れ」
「――!?」
「お前の気の済むまで殴るなり蹴るなり、好きにしろ」
祐樹の目の中にカッと火花が散るのが見えた時、鳩尾に鈍い痛みが走った。
「ゲホッ…………」
腹を押さえて咳き込む綾波を、祐樹は見下ろした。
綾波の視界に、彼の震える拳が見えた。
「もう……もう二度とほなみに近付くな!」
「祐樹……!」
三広が祐樹の肩を掴む。
綾波は痛みに顔をしかめながら、皮肉を言ってみる。
「ほう……俺が近付かなくても……ほなみの方から来たら拒まなくていいのか?」
「――っ!」
祐樹に再び胸ぐらを掴まれ、噛みつかれそうな至近距離で睨まれる。
綾波は、その視線を受け止め怒鳴った。
「――だったら、お前もつまらない事でほなみを泣かすな!」
「――!」
祐樹は目を見開いた。
そうなのだ。
ついこの間も二人は喧嘩をした。
ほなみが綾波に泣いて電話をしてきた。
それも、初めての事ではない。
「……もう……二度と触れない……」
「当たり前だ!」
「祐樹……
俺をもっと殴れ」
「――!?」
「お前の気の済むまで殴るなり蹴るなり、好きにしろ」
祐樹の目の中にカッと火花が散るのが見えた時、鳩尾に鈍い痛みが走った。
「ゲホッ…………」
腹を押さえて咳き込む綾波を、祐樹は見下ろした。
綾波の視界に、彼の震える拳が見えた。
「もう……もう二度とほなみに近付くな!」
「祐樹……!」
三広が祐樹の肩を掴む。
綾波は痛みに顔をしかめながら、皮肉を言ってみる。
「ほう……俺が近付かなくても……ほなみの方から来たら拒まなくていいのか?」
「――っ!」
祐樹に再び胸ぐらを掴まれ、噛みつかれそうな至近距離で睨まれる。
綾波は、その視線を受け止め怒鳴った。
「――だったら、お前もつまらない事でほなみを泣かすな!」
「――!」
祐樹は目を見開いた。
そうなのだ。
ついこの間も二人は喧嘩をした。
ほなみが綾波に泣いて電話をしてきた。
それも、初めての事ではない。