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eyes to me~ 私を見て
第26章 Rock Me
「お前……まだほなみを好きなのか!」
「……もう……二度と触れない……」
「当たり前だ!」
「祐樹……
 俺をもっと殴れ」
「――!?」
「お前の気の済むまで殴るなり蹴るなり、好きにしろ」

 祐樹の目の中にカッと火花が散るのが見えた時、鳩尾に鈍い痛みが走った。

「ゲホッ…………」

 腹を押さえて咳き込む綾波を、祐樹は見下ろした。
 綾波の視界に、彼の震える拳が見えた。

「もう……もう二度とほなみに近付くな!」
「祐樹……!」

 三広が祐樹の肩を掴む。
 綾波は痛みに顔をしかめながら、皮肉を言ってみる。

「ほう……俺が近付かなくても……ほなみの方から来たら拒まなくていいのか?」
「――っ!」

 祐樹に再び胸ぐらを掴まれ、噛みつかれそうな至近距離で睨まれる。
 綾波は、その視線を受け止め怒鳴った。

「――だったら、お前もつまらない事でほなみを泣かすな!」
「――!」

 祐樹は目を見開いた。

 そうなのだ。
 ついこの間も二人は喧嘩をした。
 ほなみが綾波に泣いて電話をしてきた。
 それも、初めての事ではない。


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