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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
「岸さんに免じて今回は無罪放免ですが……
二度と来ることが無いようにしてくださいよ!?
男女関係のもつれってのは……まあまあ、わかりますけどねえ――
大事な恋人に心配をかけたらダメですよ!ねえ?」
人の良さそうな署長は、美名に目配せした。
「す、すいませんでした……私のせいで……」
美名は恐縮して頭を下げる。
(そうだ。私がしょう君をはっきりと突き放していればこんな事にならなかった。
しょう君も傷付いて綾波さんまでが……
志村さんや智也さんにも迷惑をかけて……)
自分が情けなく思え、美名の目から涙が溢れた。
「あらあらあら~美名ちゃんが悪いなんて、あるわけないでしょう?
……悪いのは自制出来なかった翔大君に綾波君よ?ほら、泣いたら目が腫れちゃうわよ……ね?」
志村の暖かい手が背中をポンポン叩いた。
二度と来ることが無いようにしてくださいよ!?
男女関係のもつれってのは……まあまあ、わかりますけどねえ――
大事な恋人に心配をかけたらダメですよ!ねえ?」
人の良さそうな署長は、美名に目配せした。
「す、すいませんでした……私のせいで……」
美名は恐縮して頭を下げる。
(そうだ。私がしょう君をはっきりと突き放していればこんな事にならなかった。
しょう君も傷付いて綾波さんまでが……
志村さんや智也さんにも迷惑をかけて……)
自分が情けなく思え、美名の目から涙が溢れた。
「あらあらあら~美名ちゃんが悪いなんて、あるわけないでしょう?
……悪いのは自制出来なかった翔大君に綾波君よ?ほら、泣いたら目が腫れちゃうわよ……ね?」
志村の暖かい手が背中をポンポン叩いた。