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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
「あぶな!何してんの――」
桃子は床に刺さったナイフを引き抜いた。
「な、何で真理君?」
「え――だって、翔大さんが一番の有力候補だったけど……今回の事でいくら何でもお姉ちゃんだって気まずいでしょ?」
「も、桃子……だから……ね?私には綾波さんが……」
桃子の眼鏡がキラリと光る。
「あいつはヤダ」
「や、ヤダってあんた」
「姉ちゃんはあいつを好きなのかも知れないけどね、私はやっぱり気に食わないの。
翔大さんを階段から引き摺り下ろした時のあいつの目……
今思い出してもゾッとするわよ」
「ま、待ってよ……あれは私の為に」
「それは分かってる。でもさ……アイツ、ちょっと怖くない?普通じゃないよ」
「そんな……そんな事ないよ」
「だからさ、真理にしたら?」
「何故そうなるの?」
美名は脱力する。
桃子は床に刺さったナイフを引き抜いた。
「な、何で真理君?」
「え――だって、翔大さんが一番の有力候補だったけど……今回の事でいくら何でもお姉ちゃんだって気まずいでしょ?」
「も、桃子……だから……ね?私には綾波さんが……」
桃子の眼鏡がキラリと光る。
「あいつはヤダ」
「や、ヤダってあんた」
「姉ちゃんはあいつを好きなのかも知れないけどね、私はやっぱり気に食わないの。
翔大さんを階段から引き摺り下ろした時のあいつの目……
今思い出してもゾッとするわよ」
「ま、待ってよ……あれは私の為に」
「それは分かってる。でもさ……アイツ、ちょっと怖くない?普通じゃないよ」
「そんな……そんな事ないよ」
「だからさ、真理にしたら?」
「何故そうなるの?」
美名は脱力する。