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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
志村の表情が、一瞬何とも言えない暗い物に見えたが、直ぐ様笑いだしたので見間違いかと思う位だった。
「お――っほほ!大室の奴!歳のくせにカッコつけてみっともないわねえ!入院ですって? いい気味だわっ!ホホホホ!
……でも長野ですって?何処の病院かしらっ?
あ――やだやだ!奴と同じ空気を吸ってるかと思うと蕁麻疹が出ちゃう――!キャア!痒くなってきたわあ」
大室哲哉と志村は犬猿の仲で、業界では有名な話だった。
テレビ番組やイベントはこの二人は共演させてはいけないという暗黙のルールがあるという噂もある。
「大丈夫ですか?何か塗る薬あります?」
「よっしー……優しいわねえっ!私、キュンとなっちゃったわあ」
「え……」
由清は後ずさる。
「綾波君と美名ちゃんは今頃屋根裏でラブラブだし~桃子ちゃんと三広君もなんだかいい雰囲気で何処か行っちゃったわねえ~」
「そ、そうですね」
「私達も仲良くお風呂に一緒に入りにいきましょ~!
露天風呂が裏にあるのよ~!今夜は星が見えて素敵よ~!」
「ヒイッ!?いや、いいです、遠慮します!」
「まあまあ――そう言わずに!裸のお付き合いも良い物よ――!ホホホホ」
志村は由清をガッと捕まえると鼻唄を歌い、彼をずるずると引き摺って行った。
「お――っほほ!大室の奴!歳のくせにカッコつけてみっともないわねえ!入院ですって? いい気味だわっ!ホホホホ!
……でも長野ですって?何処の病院かしらっ?
あ――やだやだ!奴と同じ空気を吸ってるかと思うと蕁麻疹が出ちゃう――!キャア!痒くなってきたわあ」
大室哲哉と志村は犬猿の仲で、業界では有名な話だった。
テレビ番組やイベントはこの二人は共演させてはいけないという暗黙のルールがあるという噂もある。
「大丈夫ですか?何か塗る薬あります?」
「よっしー……優しいわねえっ!私、キュンとなっちゃったわあ」
「え……」
由清は後ずさる。
「綾波君と美名ちゃんは今頃屋根裏でラブラブだし~桃子ちゃんと三広君もなんだかいい雰囲気で何処か行っちゃったわねえ~」
「そ、そうですね」
「私達も仲良くお風呂に一緒に入りにいきましょ~!
露天風呂が裏にあるのよ~!今夜は星が見えて素敵よ~!」
「ヒイッ!?いや、いいです、遠慮します!」
「まあまあ――そう言わずに!裸のお付き合いも良い物よ――!ホホホホ」
志村は由清をガッと捕まえると鼻唄を歌い、彼をずるずると引き摺って行った。