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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
東京に戻ったらまた暫く新曲のキャンペーンで、ラジオやテレビ出演が目白押しで忙しくなり連絡さえ取れないかも知れない。
そういう弾みでも付けないと勇気が出ないし、綾波にも渇を入れられたばかりだ。
好きなら四の五の言わずに実力行使。
「実力行使……ううっ」
桃子にキスしてしまった事を思い出してまた鼻血がピンチになる。
ティッシュを鼻にあてがい、あの時どんな風だったか記憶を辿ろうとするが……
どうやってキスしたのか全く思い出せない。
「あ――!何故肝心な事を覚えてないんだ――俺の間抜け――!」
カサッと草の揺れる音がして振り返ると、白い着物に青白い顔で口の端から血を流し細い手をこちらに伸ばした女が三広を見てニヤリ……と笑った。
「う――ら――め――しや――」
「ギャアアアアア――!」
そういう弾みでも付けないと勇気が出ないし、綾波にも渇を入れられたばかりだ。
好きなら四の五の言わずに実力行使。
「実力行使……ううっ」
桃子にキスしてしまった事を思い出してまた鼻血がピンチになる。
ティッシュを鼻にあてがい、あの時どんな風だったか記憶を辿ろうとするが……
どうやってキスしたのか全く思い出せない。
「あ――!何故肝心な事を覚えてないんだ――俺の間抜け――!」
カサッと草の揺れる音がして振り返ると、白い着物に青白い顔で口の端から血を流し細い手をこちらに伸ばした女が三広を見てニヤリ……と笑った。
「う――ら――め――しや――」
「ギャアアアアア――!」