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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
桃子はその小さな手で三広の顎を持ち上を向かせた。
「ライヴの時に鼻血出した事はある?」
「あ~!そういやそれは一度も無いな」
「そっか。なら良かった。ステージで、もしそうなったら大変だもんね」
三広は血が止まる様に顔を上げる。
本当は桃子の愛らしい顔を見たくて仕方がないが、今は止血優先。
「ねえ、……桃子ちゃんは、クレッシェンドの中で 誰が一番好き?」
「えっ……」
「あ、いや、正直に言ってくれていいから……
俺は一応リーダーだから、他のメンバーの良い所を見習いたいし……
えっと……」
桃子が鼻のティッシュを引っこ抜いた。
「……止まったよ?」
「あ、そ、そう?」
「……」
「…………」
急に恥ずかしくなった三広は、顔を上に向けたまま、桃子を見れないでいた。
「……根本さん?こっちを見てください」
グイッと乱暴に頭を掴まれると、唇に柔らかい感触が当たる。
それは瞬きする位の短いキスだった。
「ライヴの時に鼻血出した事はある?」
「あ~!そういやそれは一度も無いな」
「そっか。なら良かった。ステージで、もしそうなったら大変だもんね」
三広は血が止まる様に顔を上げる。
本当は桃子の愛らしい顔を見たくて仕方がないが、今は止血優先。
「ねえ、……桃子ちゃんは、クレッシェンドの中で 誰が一番好き?」
「えっ……」
「あ、いや、正直に言ってくれていいから……
俺は一応リーダーだから、他のメンバーの良い所を見習いたいし……
えっと……」
桃子が鼻のティッシュを引っこ抜いた。
「……止まったよ?」
「あ、そ、そう?」
「……」
「…………」
急に恥ずかしくなった三広は、顔を上に向けたまま、桃子を見れないでいた。
「……根本さん?こっちを見てください」
グイッと乱暴に頭を掴まれると、唇に柔らかい感触が当たる。
それは瞬きする位の短いキスだった。