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eyes to me~ 私を見て
第29章 優しい獣の腕の中で
「ねえ……少しだけ」
「え?」

 真理が弾かれた様に美名を見るが、その潤んだ瞳に吸い込まれそうになり、また顔を逸らす。

「ちょっとだけ……部屋に行っていい?」
「――っ……」

 真理の胸が早鐘の様にけたたましく鳴る。
 美名が真理のシャツの裾をそっと持った。

「少しだけ……えっと……眠くなるまで、トランプしない?」

 涙の残る目で笑われても切ないだけだ。
 真理はそれ以上美名を見れずに、手を振り払い冷たく突き放す。

「じ……冗談じゃねーよ!こんな夜中に二人で居るのが綾波にバレたら……殺される……
 俺……変な誤解されて死にたくねえし!」
「…………そ、だよね……うん……ごめんね?
 私、散歩して来ようかな……疲れて眠くなるかも……じゃあ、真理君お休み……」

 最後の方は完全に涙声だった。
 美名が傍をすり抜けようとした時、真理はその腕を掴みドアを開け部屋へ引き摺り込んだ。




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