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eyes to me~ 私を見て
第29章 優しい獣の腕の中で
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「んん……」

 目覚めると、すぐそばに、眠る真理の顔があった。

「……っ」

 部屋の隅で、美名を胸に抱いたまま座り込んで真理は眠っていた。
 昨日の一連の出来事が蘇り、美名は軽くパニックになる。
 真理の腕の中から抜け出せずにいると、目の前の長い睫毛がピクリと動き、ゆっくりと瞼が開かれる。

「……」
「……」

 何を言えば良いのか分からず美名はただ、起き抜けの真理を見つめた。

「……よう。ちゃんと眠れたか?」
「う……うん」

 髪にクシャと触れると、真理は時計を見て呟いた。

「五時か……ふあああ」
「ま、真理君……ごめんなさい……私……迷惑かけて」
「うん……?何が……」

 真理はまだ眠そうにしている。

「だ、だから……その」
「迷惑じゃねえよ」
「!」
 
 真理は美名を離すと、低い声で呟いた。

「俺こそ……どさくさに手ぇ出したしな」

 やはり、あのキスは夢ではなかったのか。
 美名は、真理の唇が目に入ると頬を熱くした。


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