この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第30章 さよなら、愛しい獣

ついこの間まで、その陳腐な愛の言葉で二人は甘く幸せな時の中に居たのだ。
なのに、ほんの些細な綻びから大きな溝が出来上がってしまう。
何て脆いのだろうか。
綾波は溜め息を付いて、どうしたものかと考える。
このまま一緒に住むのは今は無理だ……
美名も、俺を憎んで居るだろうし、俺も近くで美名を見ているのは辛い……
だが、とびきりの歌姫にする。
それは美名との約束だ。
それだけは、叶えてみせる。
「俺の、俺だけの歌姫……」
綾波はある決意をして、挑みかかるような獣の目を外に向ける。
――お前を、この広い世界で名を馳せるDIVA(歌姫)にしてみせる……
なのに、ほんの些細な綻びから大きな溝が出来上がってしまう。
何て脆いのだろうか。
綾波は溜め息を付いて、どうしたものかと考える。
このまま一緒に住むのは今は無理だ……
美名も、俺を憎んで居るだろうし、俺も近くで美名を見ているのは辛い……
だが、とびきりの歌姫にする。
それは美名との約束だ。
それだけは、叶えてみせる。
「俺の、俺だけの歌姫……」
綾波はある決意をして、挑みかかるような獣の目を外に向ける。
――お前を、この広い世界で名を馳せるDIVA(歌姫)にしてみせる……

