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eyes to me~ 私を見て
第30章 さよなら、愛しい獣
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 美名は、シャワーを浴びて髪を乾かし、ピンクと白の可憐なワンピースに着替え泣いて疲れた顔に化粧をした。
 これで見た目は元気に見えるだろうか?
 心の中がどんなにうちひしがれていても、皆の前でそれをさらけ出したくなかった。

(私は、恋を一つ失っただけ……他はなにも変わらない……)

 呪文の様に、鏡の中の自分に言い聞かせ唇にそっと触れる。

(真理君の前で沢山泣いたのだから、もう泣くのはおしまいにしよう……
 私には、歌がある……
 支えてくれる、優しい真理君が居る。
 しょう君や綾波さんを愛した様に、真理君も愛せるかは分からないけれど、総てを包み込んで丸ごと受け止めてくれるおおらかな真理君を好きになりたい……)





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