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eyes to me~ 私を見て
第30章 さよなら、愛しい獣
「久し振り……て本当に?」
指で真理の割れた腹にそっと触れると、彼は、弾かれた様にビクリとする。
「そ、そうだよ……」
「真理君……こんなに素敵なのに……久し振りとか信じられない」
美名はぷいと横を向いた。
「美名……?」
「そんな事言って、どうせ沢山モテてるんじゃないの?」
ほんの少し膨れている美名に凄まじい愛しさが沸き上がる。
真理は顎を掴むと激しく唇を吸った。
「んんっ……んん」
「美名……美名っ」
「……滅茶苦茶は……嫌……だから……優しくて……」
「うん……」
真理はムクムクと勃つ獣に苛まされながらも、笑顔で美名の髪を撫でた。
不意に美名の頬が染まると、小さく呟く。
「けど……あんまり優しくも……物足りない……かも……っ……て、何でもない!」
「どっちなんだよ!」
真理はそう言うと同時に、ブラのホックを外して器用にするりと取ってしまった。
美名は慌てて胸を隠す。