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eyes to me~ 私を見て
第30章 さよなら、愛しい獣


 
 苦悶する表情が、綾波のそれと重なってしまい、美名の心の奥がギュウと締め付けられた。

(……もう、綾波さんに抱かれる事はない……
 今、私を包んでくれているのは真理君なんだ……
 消さなくちゃ……
 心の中から綾波さんが消えないなら……
 身体だけでも……
 今だけは……)

「うっ……美……名っ」

 美名が自ら腰を動かして、獣を奥深くまで沈み込ませると、真理は口を歪め身体を仰け反らせた。
 蕾の中が、猛り狂った大きな獣で隙間無く刺激され、収縮する。

「ま……真理君……
 滅茶苦茶にしても……構わない……からっ」
「美名っ」

 真理は堰を切った様に大きい動きで美名を攻め始める。

「あっ……あっあっ」
「スゲっ……うっ」

 美名の瞳から、涙が一筋零れた。

(このまま、心も壊れて、綾波さんを忘れられたら……)
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