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eyes to me~ 私を見て
第32章 新しい恋と、忘れられない恋と
「――美名?」
真理に声をかけられて我に返り、タンスの中からパジャマと下着を出して渡そうとするが、その前にギュウと抱き締められてしまう。
「ま、真理君」
「風呂上りの美名……ヤバイ……可愛い」
化粧を落とした美名の肌はほんのり赤みを指して、身体からは石鹸の薫りが漂う。
洗い髪はまだ少し濡れていて、それが色っぽかった。
腕の中で美名がモゾモゾ懸命にもがいているのがたまらなく愛しい。
「ま、真理く……お湯が冷めるから……んっ」
我慢出来ず、ついキスをしてしまう。
「ごめん。スゲー可愛くて……」
「も、もうっ」
美名は真っ赤になりながら、真理の胸にパジャマを押し付けた。
「ピカピカにしてきてね……それから……その後でなら……て、何でもないっ!」
「何っ何――?
聞き捨てならんぞ今のっ!その後で、何が?」
「も――!早くして!」
「ハイよ!早く済ませて早くしてやるから!待ってなさい!」
「んもうっ違うってば――!」