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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
「……真理は、大事にしてくれるか?」
ズキンと胸が痛む。
何故そんな事を聞くの?
「あ……綾波さんには関係ありません」
つい、声が震えてしまう。
(そう……関係ない。
飽きて捨てた女が誰とどうなろうと、どうでも良いのではないの?
綾波さんは……
"ほなみ"という人と、どうなんだろう。
上手く行っているの?
私が真理君に抱き締められて居るように、"ほなみ"も綾波さんが……)
「……っ」
ふと、そんな映像が頭に浮かび、胸が詰まって目の奥が熱くなってしまい掌で顔を隠した。
泣きたくない……
なのに、今にも涙が溢れそうだった。
「美名……?」
綾波がそんな様子に気付いて訝しげな声を出す。
「な、何でも……」
衣擦れと、ギシリとシートが軋む音がした。