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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
今日取材を受ける音楽雑誌『pockin'on JAPAN』
本社に到着すると、ロビーの前に既に志村と真理と由清が来ていた。
美名は、真理の姿を見つけると、一目散に駆け寄って抱きついた。
皆が、おおっと鼻白む中、綾波はクールな表情を崩さず、しかし人知れず拳を固く握りしめる。
真理は美名に軽くキスをすると、照れくさそうに笑った。
「……おはよっす!」
「真理君……おはよう」
美名は、車の中での気まずさから逃れる様に真理にしがみつく。
「ん――オホン!お二人さん!?
仲良しなのはいいけど、そろそろ記者さんがやってくるからね?
バンド内での恋愛沙汰は一応世間にはふせる方向だから、そこの所よろしくね!」
志村に言われて、二人は赤くなりながら離れた。