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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
「――!?」
真理は唖然として志村を見た。
志村は真理の太い腕を軽々と止めると、彼の身体をむんずと抱え、ひょいと投げ飛ばした。
大きな真理の体が転がる。
「ま、真理君っ」
美名は駆けよって、彼の身体を支えた。
志村は手をパンパンと叩いて、いつもの笑顔と軽い口調で皆一人一人を見渡して言った。
「やあねえ皆!戦争するんじゃないんだし、そんな怖い顔をしないでよ~!私達は音楽を作るクリエイター、夢を売る人なのよ?
ギスギスしないで、楽しくいきましょ?
……真理君も、翔大君も少し頭を冷やしなさい?ねっ?」
「……そうだぞ、こんな所で言い争いをしても何もならんぞ……
そんな時間があったら自分達の技術を磨いた方が有益だ」
綾波が眼鏡を外し、鋭い目で二人を見る。