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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
「ちょっと!真理君!美名ちゃんったら!もう始まるのよっ」
志村の声がフロアに響く中、堺とカメラマン達は手際よく準備を進める。
「構いませんよ、居る方たちのソロショット撮影と個別インタビューからやりますから」
堺は志村に向かって人懐こい魅力的な笑顔を向けた。
途端に志村は腰砕けになる。
「んまあ……ほんっとうに申し訳ありません……
ねえ、堺さんは、ワインがお好きかしら?」
「……早速口説きに行ったか」
綾波は呆れて、堺にルンルンで話しかける志村を見ていた。
由清は、複雑な表情で写真を撮られている翔大の方を向いている。
綾波が由清の肩を叩いた。
「気にするな。この世界ではよくある事さ……
結局、勝つのは精神力が強い奴さ……奴もお前たちを警戒しているからああして挑発してくるのさ。
心理戦に引っ掛かって自分を見失うなよ」