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eyes to me~ 私を見て
第35章 ガラクタと歌姫と




 人の波を器用にすり抜けて走る綾波は、まるで都会の豹だ。
 美名は、真っ直ぐな髪が揺れるのに見とれていたが、ガクンとバランスを崩してしまう。

「……どうした」
「靴が……」

 折れたヒールを見て綾波が眉をひそめた時、先程の男の声がした。
 美名の肩を抱き、素早く目の前の建物に入る。

「……通り過ぎたようだな」
「……」

 まだ怖さに胸がドキドキしていた。
 同時に、助けに来てくれた事が嬉しくて涙が溢れてくる。

「バカヤロー!」
「!」
「あんな危ない事を二度とするんじゃない!」

 鋭い声がピシリと全身を打った。
 綾波が本気で怒っているのが分かる。
 俯いて、折れてしまった無惨なヒールの靴に視線を落とすが、また涙がハラリと落ちてきた。



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