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eyes to me~ 私を見て
第6章 獣の戸惑い
「もうっ!笑ってる場合じゃ無くて……私、怒ってるんだから!」
彼女は怒っている。
眉をつり上げて、頬を膨らませ、語気を荒くしているがーーその様子を見て可愛いとしか思えなくて、彼は、いつの間にかにやけていた。
腕の力を緩めた時、美名は直ぐ様綾波の頬を引っ張った。
「――!?いてっ?」
結構な力で引っ張られ地味に痛い。
美名はシーツで身体を隠してそっぽを向いた。
「お前……噛みついたりつねったり……」
「それが何よ!私の身体を散々好きにした癖に!」
「お前……俺に抱かれるのが好きって言ったじゃないか」
美名は真っ赤になり睨んでくる。
(――何を拗ねているのか……)
綾波は可笑しくて堪らない。
美名は本気で腹を立てているわけではない。
多分、何か他に言いたい事があるけれど口に出せなくて苛立っているのだ。
彼女は怒っている。
眉をつり上げて、頬を膨らませ、語気を荒くしているがーーその様子を見て可愛いとしか思えなくて、彼は、いつの間にかにやけていた。
腕の力を緩めた時、美名は直ぐ様綾波の頬を引っ張った。
「――!?いてっ?」
結構な力で引っ張られ地味に痛い。
美名はシーツで身体を隠してそっぽを向いた。
「お前……噛みついたりつねったり……」
「それが何よ!私の身体を散々好きにした癖に!」
「お前……俺に抱かれるのが好きって言ったじゃないか」
美名は真っ赤になり睨んでくる。
(――何を拗ねているのか……)
綾波は可笑しくて堪らない。
美名は本気で腹を立てているわけではない。
多分、何か他に言いたい事があるけれど口に出せなくて苛立っているのだ。