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eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル



「正直に全部話せ……そうしたら警察には黙っていてやる」

 声色を穏やかにすると、男は明らかに調子に乗り始めた。

「とにかく、泥棒に入られたみたいに荒らして来いって言われたんだ……で、スプレーで窓に字を書いて来いって」
「何をだ」
「"デビューを止めろ、さもなくば殺す"てね……いや、勿論脅しだと思うぜ?」
「ほう……で、他には何か?」
「もし中に女が居たら……好きにしろってさ……へへ……好きにしろって事はアレだよな……」

 男が下品に口を歪めた時、綾波は男の腹を蹴り上げた。

「ぐほおっ」

 倒れて咳き込む男の腕をねじあげて耳元で囁く。

「……お前の様な奴に触れさせても良い女じゃねえんだ……よっ」

 顔をもう一発拳で殴ると悲鳴を上げて許しを乞うてきた。

「ひっ……だ、だから……居なかったから何も俺は……ゆ……許し……」
「他には何か隠している事はないか?」

 男はブルブル震えながら首を振るが、綾波の冷たい氷の様な眼差しに恐れをなしたのか、吃りながら話し始めた。

「べ、ベッドの下に……」

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