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eyes to me~ 私を見て
第6章 獣の戸惑い
 美名をシーツの上から抱き締める。
 本当は、こんな物、すぐに取り去って、滅茶苦茶に美名を奪いたかった。

「言っただろう……お前は俺が見つけた……歌姫だと」
「そんなんじゃなくて……っ」

 美名は胸の中で首を振る。

「私は……言ったじゃない。好き……好きって」

 その甘い声で、綾波の全身が熱く燃え始めた。
 美名は首に腕を廻して耳元で囁く。

「聞かせて……綾波さんの気持ち……」

 ――俺の気持ちだと?

 俺は……

 可愛くて堪らない気持ちを腕に込めて抱き締めて、口を開きかけた時、またスマホが鳴った。

「――」

 深く溜め息をついて、美名の額にそっとキスしてベッドから降りる。
 美名は、また頬を膨らませて居た。

「もしもし」
『あ、綾波か?お前さ、子供の名前考えてくれないか?』
「祐樹――いきなり何だ」

 綾波はこめかみを押さえた。

『いや、あと半年位で産まれるしさあ、今のうちから候補を出しておきたいんだよね。
 皆にも頼んであるんだよ!
 男の子と女の子の名前を三つずつ、二週間以内に考えて俺の所までファックスくれよ。じゃあな!』

 クレッシェンドのボーカルの西本祐樹は、一方的に言いたい事だけ言うと、電話を切った。

 (――全く、相変わらず勝手な奴だ)


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