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eyes to me~ 私を見て
第38章 恋するcherry soda
『えっ!そりゃちょうど良い!今から伺います――!』
「堺さ……」
もう既に切られている。
綾波が苦笑した時、歌入れが終わって美名がガッツポーズをしていた。
真理と由清も一緒になって拳を握っている。
ずっと黙って見ていた志村はスクッと立ち上がり、ニカッと笑って両腕で頭上に丸の形を作った。
それを見た美名が狂喜して録音室から飛び出して来て志村に抱き付くと、由清や真理にも順番にハグしていく。
「良かったな美名……最高にノリが良くて美名らしい可愛い曲だよな!頑張ろうぜ!」
「うん!うん……真理君……ありがとう……本当にありがと」
ずっと真理にしがみついている美名を見て綾波は舌打ちをする。
「お、おい美名……綾波がヤキモチ妬くぜ?」
綾波の殺気が溢れる眼差しに真理は身体をすくませた。