この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第38章 恋するcherry soda
「あ……っ」
美名は真理からそっと離れて、綾波の側までおずおずと近付く。
「何だ……俺には熱い抱擁は無しか?」
「え……だ、だって」
真っ赤になり口ごもると物凄い力で抱き締められてキスをされる。
一同はギョッとするが、すぐに諦めに似た溜め息をついた。
「うわわ……スゴッ」
「綾波よ……少しはTPOてものを考えてくれよ……」
「うふふ。二人きりになるまで待てないのねえ~いいわねえ……甘酸っぱいわあ」
皆、二人のラブシーンを見せられるのは初めてではないのだ。
綾波が突然こういう行動をするのも、最早想定内になりつつある位に、こんな場面を幾度となく目撃している。