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第38章 恋するcherry　soda

｢全く綾波君ったらサドなんだから～！
　美名ちゃんを苛めるのも程々にしなさいよねえ｣

　志村は溜め息を付きながらミキシングをしていた。
　前回作った曲がフイになってしまったのは痛いが、この
　"恋するcherry soda"は傑作だ。
　カラフルなポップミュージックでありながら、ロックンロールでもある。
　前回の曲よりも良いかも知れない。

｢ふふ……これが出来るきっかけを与えてくれた大室に感謝しなくちゃねえ……
　大室め……見てなさいよ？｣

　クスクス笑い悦に入りながら仕上げの工程を始めた志村は、綾波と美名の絡みにはもう関心がなかった。
　由清と真理が狼狽える前で、綾波は美名を甘く淫らに叫ばせて遂には失神させてしまった。