この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第39章 騎士の仕掛けた罠

聖恵の心の中は切ない恋慕で張り裂けそうになる。
「嘘よ……そんなの」
「聖恵……?」
「私の事なんか……少しも好きじゃない……くせに」
コップから水が溢れる様に、一度決壊した感情は止まらない。
聖恵は翔大の胸を叩いた。
「嘘つき……嘘つきっ」
翔大は僅かに眉を潜め、聖恵の腕をそっと掴むと泣きじゃくる彼女に静かに囁いた。
「何を言うんだい……嘘なんかじゃないよ……可愛い聖恵……」
「……っ」
「好きだよ……」
翔大は聖恵の唇を塞ぎ、呼吸が困難になる寸前まで激しく長いキスをする。

