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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
氷を一口頬張ると甘くて冷たい刺激が心地よく染み渡る。
マイカはパフェの頂上の生クリームにパクついて顔を綻ばせた。
「サイコー!」
二人同時に叫び、顔を見合わせて笑う。
「そうだ……本見てみよ?」
袋からポキノンを出してプリキーのページを捲ると二人は目を輝かせた。
「キャー!お姉ちゃん綺麗――!」
「キャー!ドラムの人カッコいい――!」
また同時に叫ぶ。
「これお姉さん?スッごくカワイイ!」
「えへへ――でしょ?」
桃子は鼻高々でふんぞり返る。
「この大きい人も筋肉スゴくてカッコいいけど私はこの王子みたいな人がいい――!」
マイカは由清を指差した。
「ああ、アンソニーの事?」
「アンソニーて名前?外人?」
「アハハ、違う違う!私がつけたニックネーム」
マイカは桃子の手をギュウと握り目を潤ませた。
「私、プリキーのファンクラブ出来たら入る!もー応援しちゃう!
……だから、アンソニー紹介して!」