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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
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そしてパーティ当日。
運転手が迎えに来る手筈になっている場所で桃子とマイカは待機していた。
桃子はキャリーカーに自分のアイテムをたくさん詰め込み準備万端だ。
マイカは手鏡で何度も付け睫を確認しながら不満げな顔をする。
「ねえ、待ち合わせ場所、もう少し何とかならなかったの?」
「え――?なんで?」
満面の笑みで答える桃子の頭の中は、夜の舞踏会の妄想で溢れていた。
桃子の脳内では、パーティはイコール舞踏会と変換されるのだ。
今日は三広も来る。
あの合宿以来、二週間以上振りだろうか。