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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
二人はメールのやり取りしか出来ていないが、三広はクレッシェンドの活動を頑張っているし、桃子もデザインの勉強がある。
会える時を楽しみに、離れた距離の事は余り考えない様にしていた。
もともとが、三広は自分にとって遠い人だったのだ。
テレビの音楽番組や雑誌、ラジオやCDを聴いたりする時に会っているつもりになって萌え悶えていたのだから。
それが、恋人同士になるなんて……
思いを伝えるのはとても勇気がいったけれど、頑張って良かった、と心から思っていた。
自分が変われたのは三広のおかげだ。
偶然、三広が背負う心の傷や過去やコンプレックスを知り、桃子がそれを支えたいと思うようになり、そして桃子自身も変わって行った。
サナギが脱皮するようにオタクから美少女に変身した桃子だが、どうしても変えられない事がひとつだけあった。
それは……