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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
マイカは溜め息をついて首を振った。
「よりによって……キャラメイトの前にお迎えを寄越す様に頼むとか……はああ」
「キャラメイトが待ち合わせ場所で何か問題が?」
桃子は、アニメやゲーム、二次元の世界に浸る事だけは止められない。
三広という現実の王子をゲットしても、それはそれ、これはこれ。
「そりゃあ、私だってキャラメイトは大好きよ!でもこういう時くらい、二次元の事は忘れようよ――!」
マイカは顔を手で覆い天を仰いで悲痛な叫びを上げた。
「え――だって今日は大好きな
"私のドSなボディーガード"の新刊発売日だし~!キャラメイトで買えば特製ポスター貰えるし!
外すわけにはいかんでしょ!」
「ハッ!そ、そうだったわね!
そりゃ、ゲットせずにはいられないわよね――!」
「そうそう!」
「ね、ポスター、どのキャラだった?
何種類かキャラがランダムに来るのよね――!」
二人は店の前でウキウキとポスターを拡げる。